一括借り上げ

賃貸経営を行おうと考えて必要なものを調べていくと、ほぼ必ず出てくるのが「一括借り上げ」という言葉。魅力的なセールストークはよく聞くものの、上手い話には裏があるのではと思う方もいるのではないでしょうか。そもそも「一括借り上げ」という契約方式は、管理会社とオーナーの間で交わされる契約で、管理会社がオーナーの所持する不動産を丸ごと賃貸し、それを管理会社が入居者に貸しているというシステムです。そのためトラブル対応等も管理会社がやってくれるため、大変楽にマンション運営ができる方法と言えるでしょう。一般的な運営方法としてはもう一つ、入居者と結ぶ「管理委託方式」というのもありますが、こちらは業務の内容によって委託金額が変化します。どちらが良いのか、よく比較して吟味した方が良いでしょう。

マンションを一括借り上げ方式にするメリット

一括借り上げ方式の一番大きなメリットは、何と言っても「安定した収入が得られる」ことでしょう。空室や家賃滞納があったとしてもそれらを保証してくれるのが一括借り上げです。それによる大きな安心感と安定感は得難いものです。不動産の実際の経営状態に関わらず決まった収入が受け取れるというのは、綿密な人生計画を立てている方にもおすすめです。また、入居者の募集から審査、契約書作成、家賃回収、クレーム対応等々ほとんどの運営業務をお任せできるので、経営そのものがぐっと楽になるでしょう。そして不動産管理で実は一番面倒な確定申告ですが、一括借り上げ方式であれば減価償却費等の計算についてもサポートが受けられたり、回収された家賃の中から管理会社に支払う金額、その中に明細が記載されていて確定申告の手順がシンプルになります。

マンションを一括借り上げ法資金知るデメリット

さて一括借り上げ方式についてのメリットを説明しましたが、ここでは気を付けなければならないデメリットとリスクについて解説します。一番気を付けなければならないのは家賃収入が減少する可能性です。契約時に説明がある筈ですが、多くの場合おおよそ2~10年の間に近隣の市場動向を調査し、家賃や管理内容を見直す契約になっているはずです。そのため新築時の収入がいつまでも続くと思って契約してしまうと、その後の生活やローン返済に多大な影響が出てしまう可能性があります。また同時に、一括借り上げ方式は契約相手である管理会社ありきの方式、中途解約されたり、そもそもの管理会社が倒産してしまったりすると、その後処理や思わぬ負の遺産などに追われて大変な出費を強いられてしまう可能性もあるのです。